2008年8月30日土曜日

トンテキ或いはポークソテー

なんで、ビーフステーキでポークソテーなんだ?どちらもsteakだろう?

まあそれは良い。

豚肉の厚切りが半額だったので買ってあった。今日が期限なので食わねばならない。

豚肉は好物だが、調理方法で俺が好きなのはトンカツと生姜焼きだ。これは甲乙付け難い。ただ、手許にあるの厚切りなので、こうなるとトンカツが理想だ。

しかし残念なことに、トンカツは1枚だとパン粉やら卵やら余って無駄が出るし、油で揚げるのは良いが油を捨てるのが大変めんどくさいという弱点がある。だから却下。

で、代わりにチョイスするのは、まあ、焼きだよ焼き。

最近はトンテキが流行っているようだしな。


まあ流行りのトンテキはとりあえず置いておき、俺はどうやって焼くかなあ、と思った時に、確かリー・ペリンのウスターソースがあったことを思い出した。

イギリス・ウスター市で発祥した元祖ウスターソースだとかだが、アンチョビーが入った独特の味わいは、美味いは美味いが、ブルドッグソース(ウスター)の代わりをさせようとすると違和感アリアリ。

で、このソース買った時に首にぶら下がってたメモで、確か肉を漬け込むと良いなんて書いてあったなあ、と。

「豚肉」「ウスター」で検索していくつかのレシピを見た上で、俺が面倒だと思う部分を省略などして行った調理が以下。

・豚肉はトンテキ/カツ用の厚切りロース。普通のロースカツ用より厚い
・こいつを、筋を切って、包丁の背で親の敵のように叩きまくる。
・塩胡椒する
・ビニール袋に入れる。ペラいのでいい。きれいなら。
・リーペリンウスターソースに粒マスタードを溶いたものを袋に入れる。
・袋の上からまさぐって行き渡らせ、袋を折って冷蔵庫へ。
・ネットでも見たり風呂でも入る。
・袋を冷蔵庫から出し、電子レンジで600W30秒。常温に戻す程度が目的。
・フライパンにバターを適当に溶かし、
・肉を出して焼く
・皿を探していたらちょっと焦げた。厚切りの、上面が変色しているので一応火は通ったのだろうと判断。3分くらいは経ってのかなあ。
・裏返して適当に焦げ目つける。完成


いやあ、これ俺にしては快挙なうまさだった。アンチョビーが利いてるよ、うん。

リーペリンのソースで漬ける、ってのは前にもやったことあるんだが、今回は数時間漬けたからか?叩いたからか?よく味が沁みててうまかった。

気に入った。

ところで、一人暮らしを始めた頃から使っていたフライパンの取っ手がガタガタになってきたのでT-falのフライパンを買ったのだが・・・これいいなあ。値段、それほど高いわけでもないのに。前のだって一応焦げ付かない加工はあったのだが、レベルが違う。ほんとに付かない。焼くのが気楽になったー。


マスタードポテト



シャウエッセン買ったら袋の裏に書いてあるヤツ。

ジャガイモを剥いて、
切って、
茹でて、
途中で切ったシャウエッセンを入れて、
あと3分茹でて、
”シャウエッセンマスタード”つうか粒マスタードとマヨネーズを適当に和える。

とても簡単だ。

ちなみに、それでもまだ面倒だったので、
ジャガイモは電子レンジで茹でた。皮は途中までしか剥かなかった。一部は面倒になったのでそのまま。ふははは、それも風味だよ!

ただし、乾燥卓上パセリがあったのでそれを追加した。

実際簡単で、結構うまい。ビールの共に。

しかもデンプンとたんぱく質取れるのでメシはこれだけでもOK。
すばらしいな。

2008年8月27日水曜日

レトルト参鶏湯

参鶏湯と書いてサムゲタンと呼ぶ。隣国韓国のスタミナ料理のひとつである。

韓国だスタミナだと言うと、焼肉だ唐辛子だと暑苦しいイメージが先行しがちだが、それは予断というものだ。サムゲタンは、丸ごと1匹の若鶏の腹に、もち米、そして高麗人参やナツメ、栗、松の実、ニンニクなどの如何にも滋養強壮に良さそうなものを詰めて煮たものだ。通常、1人前=1匹という思い切った料理だが、ほとんど味付けらしいことをしないで煮られているので、やはりビジュアルはほとんど白いスープの中に鶏肉が鎮座してるだけのおとなしいものである。

さて、そのサムゲタンの、レトルトになっているものが家にあった。もらい物だったはずだ。結構前からあるが、何せ、少なくとも俺の日常の食生活においては、やはりそれでもちょっと異端系であることを否めないので、長らく手をつけずに置かれていた。

先日ちょっと飲みすぎて胃腸の調子が悪く、それでいて今日は休みで何か変わったものが食いたく、且つ家にろくな食材は無い。

このような状況に至り、部屋の片隅に忘れかけていたサムゲタンを思い出したのだ。レトルトなだけあって、賞味期限を確認するとまだゆとりがあった。

夏の終わりの弱った胃腸には薬膳料理だ。


さて、そうと決まれば調理。湯煎かレンジか鍋か。俺は鍋をチョイスした。

何せ、レトルトとは言え、鶏が丸ごと1匹だ。密封ものの常で生臭さが蓄積しているのではないか。こういう場合、開放的に鍋で煮るのがベストチョイスだ。パウチ内で篭った雑味を蒸散させるのだ。

小さい土鍋にあけた時はちょっと食欲が減退したが、それを15分ほど煮ていると、いつしか鶏がらっぽい匂いに人参の風味が乗ったよい意味での”サムゲタン臭”がしてきた。



で、こんな。

写真で見るとなかなか死体っぽいな。いやそのまんまなんだが。


塩と、白胡椒を振りながら食べた。思いの他、いけた。とりあえずコラーゲンはしこたま摂取したような気分だ。

これ、粉チーズ掛けたら意外と良かったりしないかな?

レトルトだからだと思うのだが、骨までグスグスに煮えていて、おかげで図らずも骨を大部分食ってしまったのだが、骨の髄には血があって、ちょっとくどい。それが少しもたれている。どうやら骨は特に好きじゃなきゃ食わない方が良さそうだ。今度から気をつけよう。

・・・今度なんかあるのかって?

・・・実はあと2袋あるのだよ。あんまりしょっちゅう食うようなメニューじゃないと思うのだが・・・。

2008年8月18日月曜日

ハリー・ポッターと賢者の石

相変わらず、「いまさらソレかよ・・・」というチョイス。ほっといてくれ。

ちなみに、原作も映画もひとつも見たことはない。ただ、否が応にも入ってくる情報で、なんとなくあらすじや世界観は知っている。



まあ、子ども向けのご都合主義的なストーリーを今時(といってもちょっと前だが)の技術で派手に映画化したんだろ・・・くらいの、つまり小バカにしていたんだが、一方で、本、映画ともにこれだけ売れるならきっと面白いんだろう、と期待もして見た。

結論を言うと、期待通りに面白かった。都合よく話が展開するので、いらぬストレスを抱えることなく、単純に楽しめる。

箒に乗ってやるポロみたいなワケのわからないゲームの話はどうでもいいなあ、と思ったが・・・。

期待を裏切られた点としては、ハーマイオニーは生意気過ぎて思っていたより可愛くなかった(笑)。


面白かったと言いつつ、俺としては後が気になって仕方ないほどハマるといった気分にはなれなかったが、むしろハリー役の少年がいかつく成長していく様が気になるので続編も見てみようかと思う。

それにしても白人てのは13歳くらいで一気にゴツくなるよな。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序

エヴァと言えば、ハタチくらいの頃にテレビ放映を見てから数年、多いに楽しませてもらったアレなわけだが、その焼き直しをツタヤで見かけてふと手に取った。



製作者曰く、リメイクでもリニューアルでもない、リビルドである、と言っているらしいがそんな単語はどうでもよい。

実際、もともとテレビ版ダイジェストの劇場版はあったのだから、画質がちょっと良くなったくらいでまた同じだったらどうしてくれようか?と言ってもレンタルでしかも半額なのでどうもしない・・・せいぜいちょっとガッカリする程度なのだがつまらないな。と思いつつ鑑賞。

最初は、あまりにも記憶の中のテレビ版と同じでガッカリ。

しかし初号機の初格闘シーンあたりから、どうも蛍光色の色合いが嫌に鮮やかだな・・・と気づき、中盤から、ちょこちょこと台詞が変わっているのに気づき、後半の山場である立方体との戦闘では、画質云々でなく、もはや完全に別の映像になっていたので良かった。

さらに驚くべき変化が、4部作予定の2にあたる次回作の「予告」としてエンドロールの後に出た映像に。メカも人もまったくテレビ版には無かったものが出てくるようだ。

もともとエヴァは映像や設定のディティールは好きだったが、謎が謎のままだったりする歯切れの悪さや、バッドなエンディングが好きじゃなかったので、今回の映画の方が俺好みそうだ。これはちょっと期待が出来るぞ。

・・・と思ったのだが、その続編、予定ではもうとっくに公開されてるはずだったようだが、全然公開されてないじゃん。俺が見るのはレンタルDVDだから、いったい何時のことになるやら・・・。

つうか本当に公開されんのかね・・・ポシャったんじゃないの・・・?

2008年8月10日日曜日

ハウルの動く城

まったくもって旬を外している気がするが・・・そんなことは何をいまさら。

率直に言って、小学生時代に”ナウシカ”の洗礼を受けたロスジェネ世代らしく、ジブリの作品は好きだ。ただし戦闘シーン有りのものに限るが。ホノボノ系は盛り上がらないから。

で、この作品は戦闘シーン有りなのでOKだろう、と。そういう基準だ。



いやまあ面白かった。
でもちょっとわかりにくく感じたなあ。もっと単純明快なのがいいなあ。

結局、ソフィーの呪いは何故解けたんだろうね。
寝てる時は解けるらしいのはわかった。あとはアレかね、自己卑下すると呪いが戻るようだったね。そういう方向を示唆していたのか?呪いは、実は自分がかけていたと。いや魔女がかけたのは確かなんだが、それをああいう形で発動させていたのは自分の心だったと。

もしそうならそうとはっきり台詞にして欲しいなあ。わかりやすいのが好きなんだよね。その点、ラピュタのムスカなんていい感じだったよね。まったく同情も理解も誘うことなく、綺麗に悪役を全うしてくれて、お蔭様でとてもわかりやすい結末を迎えた。

ハウルの動く城も、結局最後の説明台詞にもあるようにハッピーエンドではあったんだが・・・で、結局誰が悪者だったのか。悪いのは”誰か”じゃない、なんて大人の話はここでは聞きたくねーなー。こう、スカっと頼むよ。

まあ、それでも十分に面白かった。


ああ、でも敢えて難点を言えば・・・声かな。
美青年ハウルがキムタクだと言うのは覚えがあって、最初はあー、確かにこりゃキムタクだ、なんて思ったものの、意外に自然で時々”本当にキムタクか?”と疑ってしまった(褒めているのか貶しているのか)くらい。
だがしかし・・・主役の少女、ソフィーの声が賠償千恵子というのは、ハマってはいるのだろう。少女ではあるが、本編の大部分で老婆だからな、そう若々しい声でも違和感あるから。でもちょっと、全編通してなんとも言えぬ落ち着いた雰囲気が。

あ、でもいいのか。容姿に自信が無くてババ臭くするのが染み付いてしまった少女、なんだろうから。いいんだろうが・・・そこは敢えてリアルさを求めずに・・・。でもそうするとやはりチープになるのかな、じゃあいいや、オッケー。面白かった。

オリジナル豚丼



とても腹が減り、冷蔵庫に豚こま肉と玉ねぎと卵があったので、豚丼を作って食うことにした。

1.ダシをとる。必要とは思わなかったが、ティーバッグみたいのがあって消費する当てが無かったから湯をわかす鍋に入れといた。

2.つゆ作る。湯500mlに対して、醤油100ml、みりん50ml、砂糖小さじを追加。冷蔵庫にあったチューブにんにくとしょうがも適当に追加。

3.1で沸かした湯に、つゆ、豚肉(200g弱だったか)、玉ねぎ1個の切ったものを突っ込み、煮る。

4.薬味がみょうがしかなかったのでみょうがを刻んでのっけた。



感想:

味が薄い。どうやら失敗だ。たぶん、つゆで俺はしょう油:水を1:4にしようと思っていたのに100:500にしてしまったのが敗因だ。比率の計算を誤った。

それと、みょうがは失敗だった。味が強く、薄味の豚丼は「みょうが丼」になってしまった。


これらの敗因を取り除けば次回は結構美味くなるに違いない。

シックス ストリング サムライ

これは結構前に見たものだけど。
紹介せずにはいられない。

ストーリーはほとんど覚えていない。しかし、「荒廃した世界の都市、ラスト・ベガスでキング・エルヴィスが崩御し・・・」というプロローグと、「メガネで背広、背中に背負ったギターに仕込まれた日本刀」という主人公の出で立ちを知れば、それ以上のストーリーに多くの意味を求めることに大きな意味はないという結論には容易く到達可能だ。



ただ、カッコいい。この主人公はだいぶカッコいい。黒縁の大きなメガネ、だぶだぶの背広、これらは少なくともこの映画の公開時の「オシャレ」なファッションを外したものであったと思う。しかし、そんなものはこの男のカッコよさに何ら影響ない。
言うなれば、「カッコいいとはこう言うことさ」とか何とか言った例の紅の豚にも通ずるカッコよさ演出だろうと思う。

だから、単純な容姿のカッコよさに自信がない貴兄には、実に、オススメする。目指すべき男の規範はここにある。

そして女性には、この映画を見て、男のカッコよさに関する認識を改めていただきたい。


あぁ。でも本当は、このカッコよさの方が、見た目を変えることなんかよりよほど体現困難なんだよな。

時をかける少女 (アニメ)

評判は良いようだ。
”少女”ではあるがいわゆる”美少女アニメ”的なキャラクターではないので抵抗も無い。
しかしアニメは好きだが戦闘のない話はそれほど好きじゃないので見ていなかった。

とーきーをー。かーけーるしょうじょー♪という例の実写版の歌もいまだに印象が強い(その映画を見たことがないにも関わらず)が、このアニメ版が公開されたりDVDが出て時に駅やらTSUTAYAあたりに貼ってあった夏空のポスターも結構印象深く、そのせいだろうか。

油蝉の声が一際うるさい休日にふと、観てみたくなって借りてきた。



有名な話だけど映画も小説もその他も一切見たことはなかったので、それはもうフレッシュな気持ちで堪能。

静止画だけ見てた分には、地味少女と2タイプのイケメンの学園ラブトライアングルか?と随分と安っぽいイメージも持っていたのだが、なかなかどうして。決して、少女漫画的誇大恋愛妄想の話ではなかった。そりゃそうか。そもそも筒井康隆の原作だもんな。何はともあれそこまで乙女チックなわけはないか。

軽く笑えるところも多く、嫌味もなく、それでいて何気にいつのまにか結構な緊迫感をもって盛り上がっていくストーリー。そしてその中心で 青 春 の二文字が仁王立ちしてるような甘酸っぱさが、ロストジェネレーションど真ん中な俺の琴線にも触れる。この感慨は作中の「魔女おばさん」が持っているであろうに近いのかも知れないのう。・・・あの頃は若かった、そしてあっと言う間に時間が経った、と。

しかし後味は限りなく爽やか。爽やかテイスティ。


これで、少年が規約違反をして少女のもとに残り、追っ手の未来人と凄絶なサイキックバトルを演じてくれれば迫力倍増で最高だった。・・・嘘です。どんだけ安っぽいシナリオだよそりゃ。あのままいいです。

面白かった。

AVP エイリアン VS. プレデター

なんていうかもう。ひどいね。
ブッシュマンVSキョンシー並みにひどい。いやそれよりだいぶマシか。

エイリアンとプレデター、逞しすぎる生命力と旺盛すぎる戦闘力が売り物の二大モンスター。だから両者の戦闘を延々とやるのだろうと思ったら、意外にも、古代文明の謎やら人間の文明の起源にさえも斬新な示唆を与えるシナリオ。

・・・斬新過ぎて泣けて来るほどに斬新。

そして、プレデターが問う”戦士”の証、生きる意味、成長の痛み!
引きこもりやニートや、自殺志願者には是非見ていただきたい、現代の病巣をするどく抉る名作である。



大人に成りたければ闘え!生き残るために殺せ!しかし誇りを忘れるな、信頼を裏切るな。そして情けを忘れるな。

これがプレデターが命を賭したエイリアンハンティングの中で我々に教えてくれるメッセージである。


・・・・本当か?そういう映画なのか?

2008年8月9日土曜日

スーパーカブ

なんとなく走り屋シーンの撮影場所が奥多摩周遊道路っぽく感じたのはたぶん気のせい。でも雰囲気は近い。
リアルにライダーな自分の経験で言うと、峠の駐車場にヒップホップ流して踊っている連中はいないと思う。最近はいるのか?まさかそんなことないだろう。4輪の走り屋風ギャラリーと二輪の走り屋がつるんでるのも奇妙。そういう話は知らない。結構、反発してるというより住み分けてるイメージがあるんだが。峠で最速を争っているのが、現代なのにNSR250RとCBR400RRと90年代初頭な雰囲気もまた微妙。脇役には結構大型もいるんだが・・・。

多くのマシンがノーマルマフラーで、リアル全開音でもないので、走行シーンの排気音が甚だ迫力不足。たまに効果音で補強してるが。

そういう数々のショボさ或いは非リアルさを発見しつつも、意外と引き付けられて見てしまった。大仰だけど複雑ではない単純な話でテンポがいいのかな。

バイク乗りが見ると突っ込みどころが増えてしまう一方、バイク乗りだから楽しめる部分もあるような。

結論を短く言うと、結構面白かった。

でも、スーパーカブを格好良く演出する部分は、もっともっと突き抜けて徹底的に神聖化するくらいでもよかったのでは・・・とも思う。