2008年8月10日日曜日

ハウルの動く城

まったくもって旬を外している気がするが・・・そんなことは何をいまさら。

率直に言って、小学生時代に”ナウシカ”の洗礼を受けたロスジェネ世代らしく、ジブリの作品は好きだ。ただし戦闘シーン有りのものに限るが。ホノボノ系は盛り上がらないから。

で、この作品は戦闘シーン有りなのでOKだろう、と。そういう基準だ。



いやまあ面白かった。
でもちょっとわかりにくく感じたなあ。もっと単純明快なのがいいなあ。

結局、ソフィーの呪いは何故解けたんだろうね。
寝てる時は解けるらしいのはわかった。あとはアレかね、自己卑下すると呪いが戻るようだったね。そういう方向を示唆していたのか?呪いは、実は自分がかけていたと。いや魔女がかけたのは確かなんだが、それをああいう形で発動させていたのは自分の心だったと。

もしそうならそうとはっきり台詞にして欲しいなあ。わかりやすいのが好きなんだよね。その点、ラピュタのムスカなんていい感じだったよね。まったく同情も理解も誘うことなく、綺麗に悪役を全うしてくれて、お蔭様でとてもわかりやすい結末を迎えた。

ハウルの動く城も、結局最後の説明台詞にもあるようにハッピーエンドではあったんだが・・・で、結局誰が悪者だったのか。悪いのは”誰か”じゃない、なんて大人の話はここでは聞きたくねーなー。こう、スカっと頼むよ。

まあ、それでも十分に面白かった。


ああ、でも敢えて難点を言えば・・・声かな。
美青年ハウルがキムタクだと言うのは覚えがあって、最初はあー、確かにこりゃキムタクだ、なんて思ったものの、意外に自然で時々”本当にキムタクか?”と疑ってしまった(褒めているのか貶しているのか)くらい。
だがしかし・・・主役の少女、ソフィーの声が賠償千恵子というのは、ハマってはいるのだろう。少女ではあるが、本編の大部分で老婆だからな、そう若々しい声でも違和感あるから。でもちょっと、全編通してなんとも言えぬ落ち着いた雰囲気が。

あ、でもいいのか。容姿に自信が無くてババ臭くするのが染み付いてしまった少女、なんだろうから。いいんだろうが・・・そこは敢えてリアルさを求めずに・・・。でもそうするとやはりチープになるのかな、じゃあいいや、オッケー。面白かった。

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